「引き出しがパンパンで入りきらない」「調理台に物があふれてしまう」。キッチンの収納が足りないと、料理のたびにストレスがたまりますよね。
そんなとき、多くの人が「収納グッズを買い足そう」と考えます。でも実は、収納を増やす前にやるべきことがあります。それは「物を減らして、今ある収納を使い切る」という順番です。
この記事では、キッチンの収納が足りない本当の原因から、増やさずに解決する具体的な手順、それでも足りないときの増やし方までを順番に紹介します。
キッチン収納が「足りない」と感じる本当の原因
収納が足りないと感じるとき、原因は「収納スペースの狭さ」ではなく「物の量」にあることがほとんどです。まずは、なぜ足りなくなるのかを整理しておきましょう。
収納が小さいのではなく物が多いことが多い
「うちのキッチンは狭いから」と思いがちですが、同じ広さのキッチンでもスッキリ暮らしている人はいます。その差は、収納の大きさではなく持っている物の量です。
物が増えれば、どんなに広い収納でもいつかは足りなくなります。逆に量が適正なら、狭いキッチンでも意外と収まるものです。

まずは「収納が狭い」という思い込みを、いったん外してみましょう。
「使っていない物」が収納を占領している
キッチンには、いつか使うかもと取っておいた物がたまりがちです。景品のタッパー、二重に買った調味料、何年も出番のない調理器具。これらが収納の大部分を占めていることは珍しくありません。
本当に毎日使う物は、意外と多くありません。使っていない物が場所を取っているせいで、必要な物の居場所がなくなっているのです。
定位置がなく空間を無駄づかいしている
物の置き場所が決まっていないと、空いているところに何となく突っ込むことになります。すると、棚の上に大きな空きがあるのに手前だけ埋まる、といった無駄が生まれます。
定位置を決めるだけで、同じ収納でも入る量がぐっと増えることがあります。
増やす前にやる|キッチンの物を減らす3ステップ
収納を足す前に、まず物の量を見直します。ここが解決の一番の近道です。次の3ステップで進めましょう。


引き出しや棚の中身を、いったん全部出します。そして「毎日使う」「たまに使う」「1年以上使っていない」の3つに分けましょう。全部出すことで、持っている物の量を初めて正しく把握できます。
同じ用途の物が複数あれば、使いやすい方を残します。賞味期限切れの食品や調味料、1年以上出番のなかった調理器具は、この機会に手放しましょう。判断に迷う物は「保留ボックス」に入れ、期限を決めて様子を見ます。
残す物が決まったら、収納に戻します。このとき「タッパーは重ねて5個まで」のように、種類ごとの上限(適正量)を決めておくと、その後も増えすぎを防げます。
「捨てる」と考えると手が止まりがちです。「使い切る」「必要な人に譲る」も立派な手放し方だと考えると、気持ちが楽になります。
「減らすのが苦手」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。


今ある収納を「使い切る」5つのコツ
物を減らしたら、次は今ある収納を最大限に活かします。収納を増やさなくても、使い方を変えるだけで入る量は変わります。
デッドスペースを使う
キッチンには、活用しきれていない空間が意外とあります。次のような場所を見直してみましょう。
- シンク下の扉裏(フックやポケットで小物を吊るす)
- 吊り戸棚の上段(軽くて使用頻度の低い物を置く)
- 冷蔵庫と壁の10〜15cmの隙間(スリムなワゴンを入れる)
普段は目に入らない場所ほど、余っていることが多いものです。
立てる収納・仕切りで空間の密度を上げる
フライパンやまな板、鍋のふたは、寝かせて重ねると取り出しにくく、上の空間も無駄になります。仕切りやファイルボックスを使って立てて収納すると、取り出しやすさと収納量が同時に上がります。
引き出しの中も、仕切りで区切ると物が混ざらず、空きスペースがはっきり見えるようになります。
高さを合わせて棚の空き空間をなくす
棚に背の低い物ばかり置くと、上に大きな空間が余ります。コの字ラックを1つ足すだけで、その空間が2段分の収納に変わります。器やカップを重ねすぎず、コの字ラックで上下に分けるのがコツです。



「増やす」前に「使い切る」。この順番だけで、収納問題の多くは解決します。
場所ごとの具体的な収納アイデアは、こちらの記事にまとめています。


それでも足りない時の収納の増やし方
減らして使い切っても、どうしても収まらない場合は収納を増やします。ただし、増やし方を間違えると、かえって使いにくくなるので注意しましょう。
動線を邪魔しないワゴン・スリム収納を選ぶ
後から足すなら、移動できるキッチンワゴンや、隙間に入るスリムな収納が便利です。使うときだけ手元に寄せ、普段は脇に置けるので、作業スペースをつぶしません。
壁面を使えるウォールシェルフや有孔ボードも、床を占領せずに収納を増やせる方法です。
増やす前に「置くと動線が悪くなる」を確認する
収納家具を置くと、その分だけ人が動ける範囲は狭くなります。買う前に、実際に置く場所へ段ボールなどを仮に置いてみて、冷蔵庫の扉や引き出しが問題なく開くか、通り道の邪魔にならないかを確かめましょう。
大きすぎる収納は逆効果になる
「たくさん入るから」と大容量の収納を選ぶと、キッチンが圧迫されて窮屈になります。また、収納が大きいと「まだ入る」とつい物を増やしてしまい、また足りなくなる悪循環に陥りがちです。
「本当に減らしきったか」「今ある収納を使い切ったか」をもう一度確認しましょう。この2つが済んでいれば、増やす量は最小限で足ります。
収納を足りないままにしない仕組みづくり
せっかく整えても、放っておくとまた物が増えて足りなくなります。散らからない状態を保つには、量をキープする仕組みが必要です。
「1つ買ったら1つ手放す」で量を保つ
新しい物を買ったら、同じ種類の古い物を1つ手放す。この「1イン1アウト」を習慣にすると、物の総量が増えなくなります。特に消耗品やストック品で意識すると効果的です。
週1回の見直しで戻りを防ぐ
週に1回、5分でいいので冷蔵庫やストック棚をのぞく時間を作りましょう。期限切れやダブり買いに早めに気づけて、収納があふれる前に対処できます。
キッチン収納が足りない原因は「スペース」より「物の量」。まず減らし、今ある収納を使い切り、それでも足りなければ最小限だけ増やす。この順番が、散らからないキッチンへの近道です。
キッチン全体の片付けの流れは、場所別の基本記事もあわせてご覧ください。


よくある質問
- 収納グッズを買ってはいけないのですか?
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買ってはいけないわけではありません。ただし、物を減らす前に買うと「物が多いまま収納だけ増える」状態になりがちです。減らして使い切ったうえで、足りない分だけ買うのがおすすめです。
- 賃貸で壁に穴を開けられません。どう増やせばいいですか?
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穴を開けずに使えるつっぱり式のラックや、置くだけのキッチンワゴン、隙間に入るスリム収納が便利です。冷蔵庫の側面はマグネット収納も使えます。
- 物を減らすのが苦手で進みません。
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一度に全部やろうとせず、引き出し1つ、棚1段など範囲を区切って始めましょう。「捨てる」ではなく「使い切る」「使用頻度で分ける」と考えると、判断のハードルが下がります。
まとめ|キッチン収納が足りない時は「減らす」が先
キッチンの収納が足りないと感じたら、すぐに収納を増やすのではなく、まず物の量を見直すのが解決の近道です。
手順はシンプルです。全部出して仕分けて減らす、今ある収納を使い切る、それでも足りなければ動線を邪魔しない範囲で最小限だけ増やす。この順番を守るだけで、キッチンはぐっと使いやすくなります。



まずは引き出し1つから。全部出して仕分けるところから始めてみてくださいね。








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