食器の収納は「重ねない」が9割|キッチンで取り出しやすい定位置術

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食器収納がごちゃつく原因は「重ねすぎ」と「枚数」

食器棚を開けるたびに「使いたいお皿が下敷きになっている」「奥のマグカップが取り出せない」と感じるなら、収納の広さが足りないわけではないことがほとんどです。原因は、食器を高く重ねすぎていることと、そもそも持っている枚数が多いことの2つに集約されます。

食器収納は「たくさん入れる」より「取り出しやすく戻しやすい」を優先すると、驚くほど散らかりにくくなります。

重ねるほど下の食器が使われなくなる

お皿を10枚積み上げると、実際に使うのは一番上の2〜3枚だけになりがちです。下の食器を取り出すには上を全部どかす必要があり、面倒だから手前や上のものばかり使うようになります。結果として「使う食器」と「眠る食器」がはっきり分かれ、棚の中はモノで埋まっているのに毎日同じ皿を洗って使う、という状態になります。

高く重ねた食器の山は、地震のときに崩れて割れる危険もあります。取り出しやすさは、安全面でもメリットがあります。

食器は気づかないうちに増える

食器は「もらいもの」「セット買いのおまけ」「なんとなく可愛くて」といった理由で少しずつ増えていきます。1枚ずつなので増えた実感がわきにくく、気づけば棚に入りきらない量になっていることも珍しくありません。まずは「今どれだけ持っているか」を把握するところから始めます。

収納グッズを買い足す前に、食器の量そのものを見直すのが近道なんです。

まず決める|わが家の食器の適正枚数

散らからない食器収納の土台になるのが「適正枚数を決めること」です。何枚あればいいかを先に決めておくと、増えたときに気づけて、収納があふれる前に対処できます。

「家族の人数×2〜3枚」を目安に考える

毎日使う食器は、家族の人数に対して2〜3枚あれば回ります。たとえば3人家族なら、よく使うお茶碗・お皿はそれぞれ6〜9枚が目安です。この枚数なら、1〜2日分の食器がシンクにたまっても足りなくなりません。来客用や特別な器は別枠で考え、日常使いの枚数とは切り離します。

「割れたとき用の予備」を何枚も持ちがちですが、1〜2枚で十分ですよ。

使っていない食器を見分ける3つの質問

枚数を減らすか迷ったら、次の3つを自分に問いかけてみてください。1つでも「いいえ」なら、手放す候補です。

ポイント

(1) この1年で使ったか

(2) 欠けたりくすんだりしていないか

(3) 同じ用途の食器が他にないか

手放すのに抵抗があるものは、いったん別の箱にまとめて数か月保管し、それでも使わなければ処分する「保留ボックス」を使うと決断しやすくなります。

食器棚を整理して適正枚数に減らす様子

食器は「重ねない・立てる・仕切る」で取り出しやすくなる

枚数を決めたら、次は並べ方です。食器収納のコツは、やみくもに重ねるのをやめて「立てる」「仕切る」を取り入れること。これだけで、下の食器まで一目で見渡せて取り出しやすくなります。

重ねるのは同じ種類・3枚までが基本

重ねてよいのは、同じ種類・同じサイズの食器だけです。大きさの違う皿を重ねると不安定になり、取り出すときに崩れます。同じ皿でも、重ねるのは3枚程度までにすると、下の1枚もラクに取り出せます。それ以上増えるなら、次に紹介する「立てる収納」に切り替えます。

皿は立てる、深さのある器は重ねる

平らなお皿は、本のように立てて並べると省スペースで取り出しやすくなります。ディッシュスタンドや仕切りを使えば、1枚だけスッと引き抜けます。一方、お茶碗・小鉢・カレー皿のような深さのある器は、立てると不安定なので、同じ種類ごとに少数を重ねるのが向いています。「平たいものは立てる、深いものは重ねる」と覚えておくと迷いません。

平皿・大皿

立てて収納(ディッシュスタンド・仕切り板)

お茶碗・小鉢・深皿

同じ種類ごとに3枚程度まで重ねる

マグ・グラス

重ねず1列に並べる

ディッシュラック・コの字ラックで高さを分ける

棚板の間隔が広いと、上の空間がまるまる無駄になります。コの字ラックを1つ置くだけで空間が上下2段に分かれ、下に大皿・上に小皿というように高さを分けて使えます。棚の中で食器同士がぶつからず、取り出すときに他の食器を動かさずに済むのがメリットです。

「重ねない・立てる・仕切る」を意識するだけで、同じ棚でも収納力と取り出しやすさが両立します。

種類別|食器の置き場所の決め方

並べ方が決まったら、次は「どこに置くか」です。すべての食器を同じ扱いにするのではなく、使う頻度で置き場所を分けると、毎日の出し入れがぐっとラクになります。

毎日使う食器は一番取りやすい高さに

お茶碗・汁椀・よく使うお皿など、毎日出番のある食器は、立ったまま無理なく手が届く「腰から目線の高さ」に置きます。ここが食器収納の一等地です。ここに毎日使うものを集めると、食事のたびにかがんだり背伸びしたりする手間がなくなります。

来客用・季節物は上段や別の場所へ

来客用の大皿やお正月用の器など、たまにしか使わない食器は、一等地から外して吊り戸棚の上段や棚の奥にまとめます。使用頻度の低いものを特等席から追い出すことで、毎日使う食器のスペースに余裕が生まれます。

「いつか使うかも」の器を一等地に置くと、毎日の食器が押し出されてしまうんです。

マグ・グラスは手前1列で取り出す

マグカップやグラスは重ねると割れやすく、取り出しにくくなります。奥に二重に並べると手前をどかす手間が生まれるので、基本は手前1列に並べます。数が多くて1列に収まらない場合は、よく使うものだけを手前に出し、来客用は別の場所へ移すと使いやすくなります。

使用頻度で食器の置き場所を分けた食器棚

食器収納をリバウンドさせない仕組み

せっかく整えても、油断するとまた元通りになります。散らからない状態をキープするには、「余白を残す」「増やす前に決める」という2つの仕組みが効きます。

8割収納で「戻す余白」を残す

棚をぎゅうぎゅうに詰め込むと、洗った食器を戻すのが面倒になり、出しっぱなしの原因になります。棚の容量の8割程度に抑え、少し余白を残しておくと、片手でもサッと戻せます。この「戻しやすさ」が、散らからない食器収納の決め手です。

買う前に「どこに置くか」を決める

新しい食器を迎えるときは、買う前に「どこに置くか」「今ある何と入れ替えるか」を決めておきます。置き場所が決まっていないものを買うと、棚があふれる原因になります。「1つ買ったら1つ手放す」を習慣にすると、食器の総量が一定に保たれ、収納があふれません。

新しい食器に一目ぼれしたときこそ、レジに行く前に「これを置くために何を手放すか」を考えてみてください。

よくある質問

食器棚が小さくて、どうしても入りきりません。

まずは収納を増やすより、食器の枚数を見直すのが先です。この1年で使っていない食器を手放すだけで、収納に余裕が生まれることがほとんどです。それでも足りない場合は、動線を邪魔しないスリムな収納を足すことを検討します。

食器を立てる収納は、割れやすくなりませんか?

仕切り付きのディッシュスタンドを使えば、食器同士がぶつからず倒れにくいので、むしろ安全です。仕切りのないラックに無理やり立てかけると倒れやすいので、専用の仕切りを使うのがおすすめです。

もらった食器で使わないものも、捨てるのは気が引けます。

無理に捨てる必要はありません。まずは「保留ボックス」に移して一等地から外すだけでも、毎日使う食器が取り出しやすくなります。数か月使わなければ、寄付やリサイクルという手放し方もあります。

まとめ|食器は重ねずに定位置を決めれば散らからない

食器収納がごちゃつくのは、収納の広さではなく「重ねすぎ」と「枚数」が原因です。適正枚数を決め、平皿は立てて深い器は少数重ね、使う頻度で置き場所を分ければ、同じ棚でも見違えるほど取り出しやすくなります。

今日はまず、食器棚の一番よく使う段だけを「重ねない・立てる・仕切る」で並べ直してみてください。1段だけでも、毎日の出し入れが変わるのを実感できます。

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